Saori in her 40s in Tokyo

2021年1月までの期間限定の雑記ブログ

私とあなたのソーシャルディスタンス

コロナ禍の中で、ソーシャルディスタンスを意識して行動するようになった。

普通の会話だと、飛沫が飛ぶのは2mらしい。

走っていてハアハアいっている時とか、くしゃみ、咳なんかはもっと飛ぶ。

 

これからは、他者と距離を置くことがニュースタンダードになるだろう。

それ自体に異議はないし、むしろ、そうすべきだと思っている。

 

でも、なんだろ。

ああ、今まで唾を飛ばしあって、飛沫を浴びあって生きてきたんだな、

と思ったら、人生40年で関わってきた多くの人たち、

仲良く接してきた家族、友人はもちろんですが、仕事仲間とか、

お店で買い物した時の店員さんとか、インタビューさせてくれた人とか、

向かい合っておしゃべりしてきた一人一人のことが

なんだかとても愛おしいと思うようになった。

 

変だよな。「愛おしい」なんて、私にとってかなり特別な言葉なんだけど。

それ以外にピタッと当てはまる言葉が、今のところ見つからない。

 

私は、そんなに人と簡単に仲良くなるタイプではないし

ぶっちゃけソーシャルディスタンスが心地よいとすら感じる冷たい女だ。

でも、ディスタンスのことなんて何も考えていなかった頃の

自分の人との距離感が懐かしくもあり、愛おしくもあり、

私は唾をかけあって、生臭い息の匂いもしょーがないなって思いながら

汗の匂いとかもうーってなりながら受け入れて

ふざけて自分のつむじの匂いを誰かに嗅がせたりしながら

飛沫を浴びまくって生きていきたいって、猛烈に思ってしまっている。

 

ヨーロピアンの友人たちとハグやらキスやらなどに慣れて、

日本に帰ってきた時になんだか物足りないと思ったけど

やっぱ私は日本人で、しかも今はコロナ禍で、

日本人的な触れ合いで十分だから、維持したいと思っている。

 

人間て、やっぱり愛おしい生き物だ。

唾を飛ばしあって、飛沫を浴びあう。そういう日がまた来るのだろうか。